明るさ
リニューアル工事進行中の富山歯科医院。
消毒準備や技工キャビネットの家具施工図のチェックと、照明計画の再確認。

作業面の照度計算を行いながら照明器具の機種選定と配灯計画を見直す。

いつもお世話になっている遠藤照明の芦原さんに、照度計を借りて、
医師が努めているクリニックの診療室の照度を測った。
窓のある診療室は1500lux、窓のない部屋は500lux。
3倍もの照度の差を人間の目は難なく調整して、違和感がない。
やはり、窓のある明るい診療室では診療がはかどると医者は話してくれた。

一般に診療スペースで500から700lux、技工室は1000lux以上要求されることもある。
明るさに対する感覚は個人差が大きい。
私もそうだが歳をとると目も不自由になり、さらに明るさが必要になる。
蛍光灯も時間が経つにつれて効率が落ちる。

歯科の場合は演色性を考慮する必要もあるが、演色性のある器具は照度が落ちる。
コストも違ってくる。天井が照明器具だらけになったりする。
だから、歯の色を視る場所にはできるだけ外光が入るように計画したい。
by yoshiaki_works | 2010-04-12 21:47 | 建築


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