ちょっとしたきっかけで、電話で話した伊勢の旅館の女将さんの、
その娘さん夫婦がやっているボロ宿「星出館」に荷物を預けて、
腹ごしらえをしたあとに、伊勢神宮内宮に向かいました.
星出館をボロ宿と呼ぶのは、「日本のボロ宿」という雑誌に、
掲載されているとても由緒正しい大正時代の旅館だから.
内宮行きのバスは名鉄宇治山田駅から出ていました.
駅舎はこれもなかなかレトロな雰囲気の良い建物です.
式年遷宮中の神宮は初詣の人出で賑わっていました.
やはり伊勢は別格ですね.
杉と檜の巨木の参道と五十鈴川のせせらぎと
深い原始の森や凛とした空気の全てが、
この社を特別の厳かさで包んでいます.
清く澄んだ静けさだけが
世の中の狂いを正すのさ.
神宮の社殿を見ていると、
佐藤可士和じゃないけれど、
「僕は直線が好きです.」
と大きな顔して言いたくなりますね.