学生寮の再生
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九州工業大学明専寮。

老朽化のために平成21年から閉寮していたRC造4階建ての学生寮を
耐震補強を施しながら、新しい時代の要望に応え得る魅力的な学生寮に
再生する。

私たちの提案は、かつて250人の学生が暮らしていたコの字型プランの
東棟を解体して、北棟を4階建てのまま耐震補強を行って男子寮とし、
南棟の上部2層を解体して2階を女子寮、1階を講義室にする提案だった。
南棟は上部2層を撤去することによって、耐震補強を不要としながら、
平面的増築を加えて、中庭のある、プライバシーが確保された寮室を実現
する予定だった。
結果的には女子寮は別途の計画になったが、芝生広場と1階のパブリック
スペースをを挟んで学生寮が向き合う生活スペースは魅力的なものとなった
であろうと思われる。

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既存の学生寮は中廊下形式の平面計画で、4人共同の就寝室と勉強室が
中廊下を挟んで向かい合っていた。
北棟の新しい計画は耐震壁を再配置して、個室の寮室を南面に並べて、
北側の幅広い廊下スペースを、共同のキッチンと洗濯室のある多目的
スペースとした。

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各階に研修室を持つ北側外観は、明るいコミュニティスペースのための
大きな開口が特徴である。

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北西角はキャンパスの中心に向かって開かれて、ラウンジスペースを持つ。

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南面は寮室がならび、アスロックの縦ルーバーが、生活感の表出を適度に
コントロールしている。

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東棟は解体撤去されて、1階の柱だけが残されている。
これは北棟と南棟の1階をつなぐ回廊であり、中庭広場にとって舞台でもあり、
かつての学生寮の記憶でもある。
by yoshiaki_works | 2013-08-23 10:05 | 建築 | Comments(0)


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