写真をみてゾワッとする人がいたらご容赦。
親父の家の横を流れる宮の川はすぐ浜に流れ込んでいた。
今は浜が埋め立てられて、岸辺は遠くなってしまったが、
かつての浜には、夜船を出して灯りを照らすと、水底の砂の上を
無数のうなぎが這うように泳いでいた。
宮の川の岸も乱積みの石垣で、石の間に仕掛けをすれば鰻が釣れた。
川岸も間知ブロックになって、平板になってしまったが、
今でも小さな流れには潮が満ちると、河豚や鯔の子がのぼってくる。
かつて岸壁で無数に見かけていたフナムシが、
間知ブロックの上を少しだけ這っていた。