みやま保育園の落成
園長先生、副園長先生、すべての保育士の先生、
そしてみやま保育園のすべての子どもたち、
新園舎の落成、おめでとうございます。

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私たち設計チームは2年半前、平成12年11月に初めてこの保育園にきました。
その時、園長先生が話してくださったのは、
「小さな子どもたちの教育はとてもとても大切だ」
ということ。そして
「古い園舎は40年で建て替えるけれども、新しい園舎は100年使えるようにしたい」
ということ。だから、
「100人×100年で1万人の子どもたちの未来をつくることになるのですよ」
ということでした。
とても緊張しました。

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それから1年ほど、私たちは保育園の様子を何日も観察し、
よその保育園を見学したり、
園長先生や保育士の先生たちと何度も打ち合わせを重ねて、
設計図をつくりました。
そしておととし、平成13年11月に建設工事が始まりました。
それから、子どもたちが見守る中、2期に分けた建築工事が続きました。
古い木造の園舎にもさよならしましたね。

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新しい園舎の建設にはとても多くの大人たちが頑張ってきました。
大村MT建設の時松茂美さんは保育園の土地や井戸のことで活躍していただきました。

複雑で長期にわたる建築工事を請け負ってくれたのは石橋工務店の石橋光成社長です。
そして現場監督の金川宣憲さんは1日も欠かさずすべての工事の指揮をしてくれました。

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西海園芸の山口陽介さんは、田んぼのある前庭と、トウヒの木がある煉瓦の中庭と、
桜と紅葉の木がある小さい子の庭をつくってくれました。
山口さんが作ってくれた庭の全てが子どもたちの遊び道具です。

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ユーアイ設備の船津侑二さんは床下や地面の中の配管を丁寧につくって、
床暖房で子どもたちのあたたかい床をつくってくれました。

九電工の林田真也さんは照明器具や電話やコンセントをみんなが使いやすい位置につけてくれました。

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神戸の材木屋さん木童の雲林院美弥さんは日本中から無垢の床板を集めてくれました。

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構造設計士の高嶋謙一郎さんは愛野の鉄工所で鉄骨の柱と梁を一本一本検査して、
100年たってもビクともしない丈夫な建物にしてくれました。

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設備設計士の鶴澄さんは井戸水を利用したり、エアコンを使った床暖房を提案して、
明るくて風が抜ける気持ちのよい保育室をつくってくれました。

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青い月の中川たくまさんは子どもたちの保育室や給食室のマークを、
nishimokkoの西村洋一さんと一緒に、木を削って、色をつけて、つくってくれました。
お日様の力で芽を出して、わた毛になって飛び出していくタンポポの物語です。

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鉄筋屋さんや、大工さん、左官さん、建具屋さん、
家具屋さん、カーテン屋さん、塗装屋さん、
とてもたくさんの大人たちの頑張りでこの保育園はできています。
そしてそんなみんなを引張って、
園舎作りに情熱を注いだ設計士のお姉さんが設計機構ワークスの福口朋子さんです。

新園舎は1年半の歳月をかけ、たくさんの人たちの思いがひとつになって完成しました。
前庭は地域の皆さんと子どもたちが交流する開かれた場所。
遊戯室は「みやまの森の音楽堂」。
地域の様々な活動の拠点になるべく、前庭と中庭に開かれています。
うらの「みやまの森」は子どもたちが草スキーのできる原っぱ広場につながっています。
前庭の駐車場の奥には学童保育棟の建設が予定されています。

諫早の深山のまちの中に、周囲の恵まれた小さな環境を丁寧に生かしながら、
象眼されたように建つこのみやま保育園がいつまでもみなさんに愛され、
一万人の夢多き子どもたちが巣立っていくことを願っています。
by yoshiaki_works | 2015-05-11 15:52 | 建築 | Comments(0)


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