生命の
生命の_b0157497_1712169.jpg

明日の締め切りを控えて佳境に入っているプロポーザルチームを抜けて、都久志会館で開かれている「生命のメッセージ展」を覗きました。

思いがけない突然の事故で失われた尊いいのちのメッセージです。
入り口から地下劇場までの長いゆっくりした階段に、一段ごとに、写真とメッセージと、そしてその日履いて行った最後の靴がいくつもいくつも並んでいました。
消えることのない悲しい記憶がそっと並んでいました。

そして、また、池澤夏樹さんが星野道夫の死について書いた言葉を思い出しました。

だから遺された者にとって、彼の死という事実は受け入れがたかった。
彼が次の冬にアラスカで撮ったはずの写真、次の夏にシベリアのモンゴロイドの人々について書いたはずの文章、フェアバンクスで、あるいは東京で、あるいは沖縄で自分と会って過ごしたはずの時間、一緒にできた旅、などなど、奪われたものを心はまだねだっている。


悲しみの階段を妻とふたりで下りながら、悲しみを希望へと変えようとする多くの方々の想いが伝わってきました。
今元気でいる喜びをかみしめました。
by yoshiaki_works | 2008-11-16 17:33 | 徒然


<< 古材 渋滞 >>