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晩秋 古湯
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古湯大和屋の秋.
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女将自家製のブルーベリードレッシング.
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低い陽を浴びながらデッキで食う地鶏カレーはなかなか美味い.
by yoshiaki_works | 2009-11-24 20:46 | 徒然 | Comments(0)
晩秋 九重
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筌の口温泉、露天風呂の清水.
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紅葉の絨毯に椿の花びらが混ざって、
by yoshiaki_works | 2009-11-24 18:13 | 徒然 | Comments(0)
ON WEATHERING
以前、非常勤講師をしていた時、私が担当して教えた青年が、今、友人の建築家のアトリエに勤務している.

あるパーティーの席で、彼が一冊の本を渡して、
「先生、この本です.読んでください.返すのはいつでも良いです.」
それだけ言って、彼はまた職場に戻って行った.
3ヶ月前のパーティーで、彼が熱く語って教えてくれた本だ.

【時間の中の建築】モーセン・ムスタヴァファ デイヴィッド・レザボロー著

建築は仕上げで終わるが、風化がさらにその仕上げをする.

この主張は、建築学上の最も古い常識のひとつ、建築は時間を超えて存在するという考えを否定するように見えるだろう.事実、建築は時間には克てない.どんな建物も永遠に建ち続けるものはなく、遅かれ早かれ、自然の力の前に屈してしまう.そして最期をむかえることは初めからわかっている.では、自然の力が建物の劣化をもたらすにもかかわらず、どうして風化が「さらにその仕上げをする」と言えるのか?風化は建築を造るのではなく、壊すのではないか?
・・・
建築の「仕上げ」を削りとるなかで、風化は自然の力で建築を「仕上げる」.この風化による浸食は、建物の終わり、その形の生命の死を暗示するものなのだ.したがって老化は、恵みとも、悲劇とも、あるいはその両方とも受け取ることができる.そこで問題が起こる.風化をロマンティックな老化の形としてとらえる一般的な視点のほかに、とどまることのない破壊の進行をあらかじめ予測して、それを故意に企てるような、もうひとつの視点はないのだろうか?すなわち風化を、解決すべき問題、あるいは避けがたい現象とだけ考えるのではなく、それを避けがたい現実と認め、その予測不可能な現れ方を積極的に活用することはできないだろうか?
・・・
口は、キスもするがツバも吐く.キスの唾液を、吐き出すツバとまちがえる人はいない.汚れは必ずしもきたないものではない.はっきりさせなくてはならないのは、表層の痕跡がその建物の傷と受け取られるときの状況である.伝統文化では純粋と不潔の区別は絶対的なものではなく、聖なるものと汚れたものの区別もそれほど明確ではなかった.両者の関係はあいまいで、それぞれが互いの一部でもあった.つまり、汚れは汚くもあったし純粋でもあった.
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表紙の帯「もしも前川国男がこの本を読む機会があったならおそらく快哉を叫んだことは想像に難くない」の言葉通り、読み進むたびに大きくうなづかされる、示唆に満ちた一冊でした..

ページの至る所に、彼が貼った付箋が溢れていた.
by yoshiaki_works | 2009-11-22 12:40 | | Comments(0)
広松木工
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by yoshiaki_works | 2009-11-18 12:45 | 建築 | Comments(0)
美と歓び
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学生時代にヴィトルヴィウスの「用強美」という言葉を習いました.
「venustas」というラテン語が「美」と訳されてきましたが、ヴィトルヴィウスのいう「venustas」は建築に対して人間が期待するより普遍的な価値、すなわち美ではなく「歓び」ではなかったかというのが通説になりつつあります.
これは非常に重要な問題提起を含んでいます.
なぜならば、美は時代、地域、文化等によって異なってくるものですが、歓びは動物と人間が有する共通の感情表現であるからです.

当然、建築の空間・形態によってさまざまな歓びを生み出すことは可能です.
たとえば今日のように多様な技術・素材等を駆使して「非日常的空間」をつくり出し、「新しい歓び」を創造することはわれわれの生活を豊かにしていきますし、自分自身も含めてそういう新しいものへの欲求が現在の建築のドライバーになっていることは否定できません.
しかし「われに還る」という言葉にあるように、非日常的空間が日常的空間に吸収されていかないといけない.つまり、日常的空間に静かな歓びを獲得することがきわめて重要なことだと思います.

「人間とはいったいなんなのだろうか」ということを謙虚に、しかし確信を持って考え、時にそれを自信のデザインへの創造力と倫理的抑止力にしたいと考えているわけです.

ー人間とは何かを考えながら建築をつくり続けるー 槙文彦

by yoshiaki_works | 2009-11-13 13:22 | | Comments(0)
幸福・ハピネス・さち
幸福という日本語の言葉は、そんなに古くから使われていたものではありません.明治時代になって、英語やフランス語の書物をたくさん翻訳しなければなくなったとき、そこに出てくる「happiness」や「bonheur」といった言葉を日本語にしようとして、翻訳者たちは手元にある日本語の語彙には、それらの言葉に対応できるようなものがないことに、気づいたのでした.

なぜなら、そうした言葉はどれも時間に関係しているからです.「happiness」は「happen」という言葉に語源的なつながりがあります.突然、思いもかけなかったような形で、神の思し召しが与えられた、という意味が込められています.また「bonheur」というフランス語は「bon+heur」ですから、やはり「恵まれた時に出会う」という時間概念を含んでいます.

これにたいして、やまと言葉には「さち」という言葉があり、それは漢字で「幸」と書かれてきましたが、そこには時間性は含まれていません.また中国語から派生した「福」という言葉も使われていました.しかしそれも豊かな物資財やたくさんの子孫に恵まれることとか、社会的地位に恵まれるという意味で使われてきましたので、やはり英語やフランス語におけるような時間性の感覚がありません.

そこで困った翻訳者たちは、・・・やまと言葉出身の「幸」と漢語の「福」を合成して、「幸福」という新しい言葉をつくり、それらの外国語の訳語にあてたのでした.
・・・
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「さち」は、古代語で境界性をあらわす「さ」と、霊力をあらわす「ち」を合成してつくられていて、狩猟の獲物の豊かさを示しているらしいのです.・・・

その頃の狩猟民は、森からもたらされる動物や植物のような獲物を、森の守護神である熊をはじめとする偉大な動物霊からの贈り物であると考えていました.動物霊たちは、動物の肉や毛皮を身につけた自分の仲間を人間たちのもとにお客として訪問させて、おみやげとしてその肉や毛皮を人間たちへの贈り物とします.これにたいして人間のほうは、客人である動物からみやげを受け取ったあとは、それを礼儀正しく扱い、残った骨もきれいに処理して、正しい場所に戻してやらなければなりません.その上で、盛大な儀式をおこなって、動物にたくさんのお供え物を捧げることで、お返しにしようとするのです.

「海の幸」も「山の幸」も、そうやって境界面を越えて、人間の世界にやってきた贈与物です.

「対称性人類学」 中沢新一


そうなんだ!しあわせって、

ある日突然、異境の世界から、

時空を超えて、やってくるんだ.

たのしみ!
by yoshiaki_works | 2009-11-12 19:34 | | Comments(0)
針尾送信所
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高さ135mの鉄筋コンクリート造の無線塔が、

みかん畑のまん中に突っ立ていました.

90年前、ル・コルビュジェのサヴォワ邸と同時期に建設された塔は、

コンクリート打ち放しのままで、

ノーメンテナンスで、ひび割れひとつなく、

3本が向き合って青空に聳えていました.

みかん畑から見上げると、膝はグラグラ、目はクラクラ.
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by yoshiaki_works | 2009-11-10 09:40 | 徒然 | Comments(0)
タンプレ
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どんぐりプロジェクトのお客様説明会が終わり、
意見交換と作戦会議を兼ねて、
薬院の「 居座火家 喜人 」へ.

ミーティングもそこそこに、さっそくいい笑顔連発は、キッチンハウスの野村さん.
藤匠住宅の藤松さん、名古屋から現場監理に通っている小葉紅さん、さらにキッチンハウス店長の田島ご夫妻(絶世の美男美女)も加わって、楽しい宴になりました.

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実はその日は、たまたま、村長の○○回目の誕生日.
皆さんに、冷やしておいしい日本酒と、熱燗にして鍋にあわせるとおいしい日本酒と、おつまみもパッケーされたおいしいワインをいただきました.

よっぽど、酒飲みと思われているらしい.

でも、ほんとにおいしかった.
みなさん、ありがとうございました.
by yoshiaki_works | 2009-11-04 19:55 | 徒然 | Comments(0)
同窓会
建築学科を卒業して35周年の同窓会.

構造の牧野先生と歴史の土田先生を囲んで、場所は博多区堅粕の博多百年蔵です.
遠方から駆けつけた仲間たちも、みんな元気で、笑顔の絶えない宵でした.

村長の役目は写真撮影.
同窓生に郵送する前にちょいと拝借しました.
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笑顔大賞は、建築学科を出た後に医者になった宮崎在住の濱野克彦くん.
いつだったか、彼の携帯に電話したら、明け方のブルガリアにつながって驚いた.
by yoshiaki_works | 2009-11-04 18:30 | 徒然 | Comments(0)
コンクリートの強度
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縁あって、14年前に竣工した分譲マンションの調査をさせていただきました.

これは鉄筋コンクリート造の構造躯体を調べるために、くりぬいた2つの試験体です.
断面直径5センチメートルのコア抜き試験体に、フェノールフタレインを塗布して、コンクリートの中性化を調べています.
紫色の部分がアルカリ性を保ち、白くなった部分が中性化しています.
(紫色の中にある白い部分は砂利の切断面)

鉄筋コンクリート造は鉄筋が引張り強度を、コンクリートが圧縮強度を受け持ちます.
コンクリートがアルカリ性である間は、鉄筋がさびることはありありません.
しかし、コンクリートは外気や雨水にさらされることで、徐々に中性化していきます.
そうすると、鉄筋は錆びはじめ、鉄筋コンクリートが強度を保つことができなくなります.

左の試験体は、9階建ての建物の1階の壁を、右は屋上階の壁をコア抜きしたものです.
1階部分は外気面から7mm程度が中性化していましたが、屋上階では20mmほどが中性化していました.

建物の部位によって、これほどコンクリートの中性化に差があることに驚きました.
サンプリングした壁は吹き付けタイルの仕上げでした.磁器質タイル貼りの仕上げ面は、もっと中性化の進度は遅いといいます.

鉄筋コンクリート造の建物にも、雨露をしのぐ屋根が設けてあれば、もっと、建物の寿命が延びるのかもしれません.
by yoshiaki_works | 2009-11-02 17:24 | 建築 | Comments(0)