第4回九州建築賞作品発表会で『泊の農家』について発表しました.
あまり上手にできませんでしたが、”住宅を開く”ということについて話しました.
土間リビングがピアノ教室だったり、
アイランドキッチンのダイニングがパン教室だったり、
コロコロ畳の和室が学習塾になったり、
将来小さなカフェになる子ども室があったり、
いつも、住宅のどこかがまちに開いていて、
少しづつ、やさしいまちがつくられていく.
そんなことを考えながら、住宅の設計を進めてきました.
『泊の農家』は農業を営むご夫婦のための住宅でした.
そして私たちが気づいたのは農家はもともと周囲に開かれているというあたりまえの事実.
職・住が分離する都市住宅と違って、農家の職と住とは緊密に連続していました.
『泊の農家』では,一枚の屋根の下に、生活がのびやかに広がっています.
それを可能にする環境がここ糸島の平野にはありました.
この夜景の写真はそれを示す大好きな一枚です.