こども園の観察
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子どものための建築を設計する機会に、既存の幼稚園や保育園をみんなで観察する。


保育士さんたちの元気な筑豊弁が飛び交う明るい保育園の園長先生は、エコ意識に熱心なご住職だった。

40年前の木造平屋の中庭に二本の楓の木がある小さくて静かな保育園の園長先生は、長年教育畑を歩いてこられた。

郊外住宅地の真ん中、ギュウギュウの園舎でモンテッソーリーに取り組む保育園は、マクロビにも熱心な美人の副園長先生だ。

格式の高い寺院の本堂を贅沢にも遊戯室として利用する幼稚園の理事長先生は、素晴らしい日本画をお描きになる。

南にも北にもおだやかな海辺の景色が広がる漁村の保育園は、とても仲のよい明るい姉妹が力を合わせている。

都心の商店主たちが自分たちの子どもをあずかるために設立した保育所は、代々理事会が運営していてオーナーがいない。


そして今度観察させてもらった幼稚園には園庭の真ん中に一本のクスノキがあった。

大きな木の木陰で子どもたちはやさしい先生の声に導かれて行進していた。
by yoshiaki_works | 2016-04-15 19:16 | 建築


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